- 床洗浄ワックス作業
- 2021.11.11 木
従来のフロアメンテナンスの問題点と最新の方法
今までのフロアメンテナンスの方法には、「回を重ねるごとにワックス層が増えていってしまう」という問題点がありました。
ワックス層が増えると床本来の色味が失われ、黒光りした床になってしまいます。
床材の保護にはなっているのですが、美観面を考慮するとどうしても剥離洗浄が必要になってしまいます。
そこで、近年誕生したのが『中間剥離剤・ツイスターパッド・バフ機』を使った新しいフロアメンテナンスの方法です。
この記事では、「最新のフロアメンテナンス」の方法についてご紹介します。
最新のフロアメンテナンスのメリット
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コストのかかる剥離洗浄の回数が減る
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黒光りした床ができづらい
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ワックスを塗布することが少ないため、現場でのお客様の歩行の邪魔になりづらい
最新のフロアメンテナンスの清掃方法
このメンテナンス方法は、従来のワックス層を作っていく方式ではなく、ワックス層を使っていく方式です。
5枚のワックスを塗布してワックス層の表面(一番上)を固める
まずはじめに床材に対して5枚のワックスを塗布します。
次にバフ機を用いて一番上のワックス層を堅くしていきます。(画像の第5層)
バフ機はポリッシャーよりも高速に回転する機械で、回転と摩擦により表面の傷を消してワックス層を堅くしていくことができます。この時、表面が平らになるため光沢も復元されます。また、初期金額は上がりますが、ワックスではなく、ワックスとコーティングの中間の商品もあり、その方がより強固な層を形成できます。
ワックス層の表面(一番上)を研磨しながら汚れの除去
次にツイスターパッドをかけます。
このパッドは従来のパッドと異なり、床を磨きながら汚れを落とすことが可能です。つまり、ワックスを塗布することなく、光度を維持することができます。
とはいえ、3回に1度程度で光度を維持するためにワックスを塗布しますが、従来のメンテナンス方法に比べ格段にワックスを塗り重ねる回数が減少します。
中間剥離で最低限のワックスを剥離
次に中間剥離にの工程です。
中間剥離とは従来のワックスを全て取り除く剥離とは違い、表面2層(画像の第4〜5層)のワックスを取り除く剥離です。
5層塗られたワックスの内、傷ついたり汚れたりする層はバフをかけていれば上の2層くらいで済みますので、下の3層(画像の第1〜3層)まで剥離してしまう必要はありません。
その後に1層(新たな第4層)ワックスを重ねて中間剥離は終了です。
まとめ
最新のフロアメンテナンスの方法でも、次の場合には効果が薄い場合がありますのでご注意ください。
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重度の汚れのある
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定期清掃の回数が少ない(毎月の実施をお薦めします)
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床材の種類が合わない
事前の現地調査を強くお薦めします。